エゼキエル書の預言 イスラエルに攻めるロシア
2002年ごろ書いたドキュメントです。
聖書の御言葉は変わりませんが、2023年においては、ロシアのウクライナ侵攻によって、状況が変わってきてます。
この最終戦争の時には、ウクライナはロシアに含まれています。
つまり、ウクライナ戦争の行く先を含んでいる内容になっています。
追記した形で、より深く書いてみたいと考えています。
旧約聖書の中には患難時代に起こる戦争をいくつか預言をしています。
エゼキエル書の三十九章はその中のひとつであり非常に興味深い内容を描いています。
「さらに、私に次のような主のことばがあった。
「人の子よ。メシェクとトバルの大首長であるマゴグの地のゴグに顔を向け、彼に預言して、
言え。神である主はこう仰せられる。メシェクとトバルの大首長であるゴグよ。今、わたしは、あなたに立ち向かう。
わたしはあなたを引き回し、あなたのあごに鉤をかけ、あなたと、あなたの全軍勢を出陣させる。それはみな武装した馬や騎兵、大盾と盾を持ち、みな剣を取る大集団だ。
ペルシヤとクシュとプテも彼らとともにおり、みな盾とかぶとを着けている。
ゴメルと、そのすべての軍隊、北の果てのベテ・トガルマと、そのすべての軍隊、それに多くの国々の民があなたとともにいる。
備えをせよ。あなたも、あなたのところに集められた全集団も備えをせよ。あなたは彼らを監督せよ。
多くの日が過ぎて、あなたは命令を受け、終わりの年に、一つの国に侵入する。その国は剣の災害から立ち直り、その民は多くの国々の民の中から集められ、久しく廃墟であったイスラエルの山々に住んでいる。その民は国々の民の中から連れ出され、彼らはみな安心して住んでいる
あなたは、あらしのように攻め上り、あなたと、あなたの全部隊、それに、あなたにつく多くの国々の民は、地をおおう雲のようになる。
神である主はこう仰せられる。その日には、あなたの心にさまざまな思いが浮かぶ。あなたは悪巧みを設け、
こう言おう。『私は城壁のない町々の国に攻め上り、安心して住んでいる平和な国に侵入しよう。彼らはみな、城壁もかんぬきも門もない所に住んでいる。』
あなたは物を分捕り、獲物をかすめ奪い、今は人の住むようになった廃墟や、国々から集められ、その国の中心に住み、家畜と財産を持っている民に向かって、あなたの腕力をふるおうとする。
シェバやデダンやタルシシュの商人たち、およびそのすべての若い獅子たちは、あなたに聞こう。『あなたは物を分捕るために来たのか。獲物をかすめ奪うために集団を集め、銀や金を運び去り、家畜や財産を取り、大いに略奪をしようとするのか。』と。
それゆえ、人の子よ、預言してゴグに言え。神である主はこう仰せられる。わたしの民イスラエルが安心して住んでいるとき、実に、その日、あなたは奮い立つのだ。
あなたは、北の果てのあなたの国から、多くの国々の民を率いて来る。彼らはみな馬に乗る者で、大集団、大軍勢だ。
あなたは、わたしの民イスラエルを攻めに上り、終わりの日に、あなたは地をおおう雲のようになる。ゴグよ。わたしはあなたに、わたしの地を攻めさせる。それは、わたしがあなたを使って諸国の民の目の前にわたしの聖なることを示し、彼らがわたしを知るためだ。
神である主はこう仰せられる。あなたは、わたしが昔、わたしのしもべ、イスラエルの預言者たちを通して語った当の者ではないか。この預言者たちは、わたしがあなたに彼らを攻めさせると、長年にわたり預言していたのだ。
ゴグがイスラエルの地を攻めるその日、・・神である主の御告げ。・・わたしは怒りを燃え上がらせる。
わたしは、ねたみと激しい怒りの火を吹きつけて言う。その日には必ずイスラエルの地に大きな地震が起こる。
海の魚も、空の鳥も、野の獣も、地面をはうすべてのものも、地上のすべての人間も、わたしの前で震え上がり、山々はくつがえり、がけは落ち、すべての城壁は地に倒れる。
わたしは剣を呼び寄せて、わたしのすべての山々でゴグを攻めさせる。・・神である主の御告げ。・・彼らは剣で同士打ちをするようになる。
わたしは疫病と流血で彼に罰を下し、彼と、彼の部隊と、彼の率いる多くの国々の民の上に、豪雨や雹や火や硫黄を降り注がせる。
わたしがわたしの大いなることを示し、わたしの聖なることを示して、多くの国々の見ている前で、わたしを知らせるとき、彼らは、わたしが主であることを知ろう。」
-------
・・神である主の御告げ。・・
その日、わたしは、イスラエルのうちに、ゴグのために墓場を設ける。それは海の東の旅人の谷である。そこは人が通れなくなる。そこにゴグと、そのすべての群集が埋められ、そこはハモン・ゴグの谷と呼ばれる。
--------
彼らは、自分たちの地に安心して住み、彼らを脅かす者がいなくなるとき、わたしに逆らった自分たちの恥とすべての不信の罪との責めを負おう。
わたしが彼らを国々の民の間から帰らせ、彼らの敵の地から集め、多くの国々が見ている前で、彼らのうちにわたしの聖なることを示すとき、
彼らは、わたしが彼らの神、主であることを知ろう。わたしは彼らを国々に引いて行ったが、また彼らを彼らの地に集め、そこにひとりも残しておかないようにするからだ。
わたしは二度とわたしの顔を彼らから隠さず、わたしの霊をイスラエルの家の上に注ぐ。・・神である主の御告げ。・・」」
新改訳聖書 エゼキエル書 39章
まず、この戦争が起こるタイミングについて説明をしなければなりません。
この戦争の起きるときは「イスラエルが国々の中から集められ安心して脅かすものがいないとき」です。
このタイミングについては多くの聖書学者たちの問題となる点だが私も含めて次のように考えてみましょう。
1、世界中からユダヤ人(イスラエル)が集められ国を造ったあとである。
「剣の災害から立ち直り、その民は多くの国々の民の中から集められ、久しく廃墟であったイスラエルの山々に住んでいる。その民は国々の民の中から連れ出され、彼らはみな安心して住んでいる。」
問題は現在イスラエル以外にいるユダヤ人に対してである。彼らをここで集める対象とするかが問題である。)
2、私の民イスラエルが安心して住んでいる時。
現在、イスラエルの民は安心して住んでいられません。それは和平がないからです。
イスラエルの国の中では常にテロがあり、暴動がおきています。
決して、安心して住んでいることはできないのです。
ダニエル書、黙示録などに書かれている。反キリスト、荒らす憎むべき者が最初にイスラエルとまた多くの者と契約を結びます。
私はこの契約が破棄されるとき(患難時代のはじめ)の前にこの戦争が起きると考えています。
「イスラエルの町々の住民は出て来て、武器、すなわち、盾と大盾、弓と矢、手槍と槍を燃やして焼き、七年間、それらで火を燃やす。
彼らは野から木を取り、森からたきぎを集める必要はない。彼らは武器で火を燃やすからだ。彼らは略奪された物を略奪し返し、かすめ奪われた物をかすめ奪う。・・神である主の御告げ。・・
その日、わたしは、イスラエルのうちに、ゴグのために墓場を設ける。それは海の東の旅人の谷である。そこは人が通れなくなる。そこにゴグと、そのすべての群集が埋められ、そこはハモン・ゴグの谷と呼ばれる。
イスラエルの家は、その国をきよめるために、七か月かかって彼らを埋める。」
新改訳聖書 エゼキエル書 39章 9〜12節
7年という数字は患難時代の長さと一致します。
結果、患難時代の始まる前後に起きることが予想されます。
(千年王国からそれほど離れいない時間です。この戦争の結果「わたしは二度とわたしの顔を彼らから隠さず、わたしの霊をイスラエルの家の上に注ぐ。」と神が約束したからです。これは千年王国において実現します。)
私はこの個所について、予想を含めて書いています。 何事も予測は出来ますが、いくつかの事件が重なって預言されているように思えます。(著者推測。) 最終的にこのように世界が動いてゆくのを聖書から知ることが出来ます。 ただし、旧約聖書の時代においても人間の理屈(予想)以上の神の御業が働いていたのは事実です。 このことが実現したときすべてがはっきりします。 |
次に考えることはこの戦争が誰によって引き起こさせられるかです。
ここも「これからの世界情勢と聖書の預言、高木慶太 芦田拓也著 いのちのことば社」を参照にさせていただきます。
この勢力を「ゴク」とされており、その「ゴク」は「ロシ」「メシュク」「トバル」を含む「マゴク」を支配する包括的な勢力である。(新改訳聖書で「大首長」と訳されている言葉はヘブライ語の「ロシ」(Rosh)」です。
1、 この勢力は「北の果て」にあります。
2、「七十人訳」聖書(ヘブライ語からギリシャ語に直接訳された聖書)では「ロシ」がそのまま「ロシア」と訳されている。
3、古代ユダヤの著名な歴史家、F・ヨセフォスは「メシュク」及び「トバル」が、後に「モシュケビー(Moschevi)、「トベルーツ(Thobelites)と呼ばれたこと、また「マゴク」の子孫が「シシアン族」と呼ばれ、黒海とカスピ海の北方に定着した氏族であることを記している。すなわちマゴクの子孫は、今日のロシアに定住していたのである。
(現在、1999/11/20現在、ロシアはチェチェンを攻撃にしたと報道されています。マゴクとはその地域を示します。)
またこの軍隊はいくつかの同盟国と一緒に攻めてきます。
ペルシャ---現在のイラン、パキスタンの一部、シリア、アフガニスタン及びヨルダン
クシュ---エチオピア
プテ---リビア
ゴメル---ドイツ、ベテ・トガルマはトルコを示すと考えられている。
エゼキエルは紀元前500年ごろに、これらの国々が終末時にロシアの国々とともにイスラエルを攻めてくると預言しています。現在、その通りの国々が同盟を組むことは十分に考えられます。
これらの国々はイスラエルを攻めます。イスラエルは絶望的と思われますが「神の介入によりイスラエルは守られます。
「彼らは剣で同士打ちをするようになる。
わたしは疫病と流血で彼に罰を下し、彼と、彼の部隊と、彼の率いる多くの国々の民の上に、豪雨や雹や火や硫黄を降り注がせる。」と書かれている通りです。
これらのことをまとめると次の通りです。
1、イスラエルは世界中から集められ国をつくっています。
2、イスラエルを脅かすものが誰もなく、平和に暮らしています。(おそらく和平条約の結果。)
3、突然、ロシアと連盟国がイスラエルを攻めできます。
(患難時代の前にこれらの国の軍隊(国の権威)が滅んでしまったら、契約にこれらの国が参加できなくなるでしょう。)
4、神の特別な介入により、その軍隊は同士打ちをし、疫病と流血、豪雨や雹や火や硫黄にて滅び、イスラエルは守られます。