型(模型)と現物
スコフィールドの研究ノートによる

スコフィールド氏が型としてみているものの一覧です。
現物と訳しましたが、型(Type)の反意語(Antitype)です。
聖書研究者の間では、頻繁に使われる言葉です。
あちこち辞書を調べましたが、型の逆語としかでてこないので、「現物」と訳しました。
著者が理解していないものも含まれていますので、ご了承ください。

2023/9/9


型としての人

型(模型)

現物

女性 (創世記2章23節) 教会、キリストの花嫁(エペソへの手紙 5章25~32節; コリント人への手紙第二 11章2~3節; 参照. ヨハネの福音書 3章28~29節; 黙示録 19章7~8節)
カイン (創世記4章1節) 単なる地上の人 (ペテロの手紙第二 2章)
アベル (創世記4章2節) 霊的な人 (へブル人への手紙 11章4節)
アダム
(創世記5章1節; ルカの福音書 3章38節)
新しい創造の頭としてのキリスト (ローマ人への手紙 5章14節; コリント人への手紙第一 15章21~22, 45~47節)
メルキゼデク (創世記14章8節) 王であり、祭司であるキリスト、そして、復活によるキリストの祭司としての働き (詩編110章4節; へブル人への手紙 5章5~6節; 6章20節)
ハガル (創世記16章3節) 律法、パウロは「子どもたちとともに奴隷」と言っています。(ガラテア人への手紙 4章24~25節)
サラ
(創世記17章15~19節; 21章3節)
恵み、上にあるエルサレムは自由であり、私たちの母 (ガラテア人への手紙 4章22~31節; )
イサク (創世記21章3節) (1)アブラハムの霊的な子供として構成される教会(ガラテア人への手紙 4章28節);
(2)死に至るまで従順な御子としてのキリスト ピリピ人への手紙 2章5~8節);
(3)呼び出された花嫁の花婿としてのキリスト (マタイの福音書 16章18節);
(4)「御霊によって生まれた」というクリスチャンの新しい性質(ガラテア人への手紙 4章29節)
アブラハム (創世記22章) 御父
「私たちすべてのために、ご自分の御子をさえ惜しまずに死に渡された方が、どうして、御子といっしょにすべてのものを、私たちに恵んでくださらないことがありましょう。」 (ローマ人への手紙 8章32節; ヨハネの福音書 3章16節)
しもべ (創世記24章2節) (1)花婿の贈り物によって、花嫁を豊かにする聖霊(コリント人への手紙第一12章7~11節; ガラテア人への手紙 5章22~23節);
(2)聖霊が花嫁を花婿の婚礼へと連れて行く (使徒の働き 13章4節; 16章6~7節)
エサウ (創世記25章25節) 単なる地上の人 (へブル人への手紙12章16~17節)
オンの祭司ポティ・フェラの娘
アセナテ (創世記41章45節)
同胞であるイスラエルに拒絶される間に、教会はキリストの花嫁となるよう世から集められた。
(ヨハネの福音書 1章10~12節; 使徒の働き 15章14節; エペソへの手紙 5章31~31節)
ヨセフの兄弟たちと同じように、イスラエルは守られるのです。 (エゼキエル書 11章16節)
ベンジャミン (創世記35章18節; 43章34節) 王国で明らかにされるキリストの力
モーセ
(出エジプト記2章11~15節; 2章16~21節; 3章7~10節; 4章29~31節; 17章1~6節; 32章31~35節)
(1)神に選ばれた救世者としてのキリスト (使徒の働き 7章25節; ヨハネの福音書 3章16節);
イスラエルに拒絶され、異邦人に方向転換する (使徒の働き 7章23~29節; 18章5~6節);
拒絶されている間に、モーセは花嫁を得る (エペソへの手紙 5章30~32節);
その後、モーセは再びイスラエルの救済者として現れ、受け入れられる。 (ローマ人への手紙 11章24~26節);
(2)預言者としてのキリスト (使徒の働き 3章22~23節);
(3)弁護人としてのキリスト (ヨハネの手紙第一. 2章1~2節);
(4)仲介者としてのキリスト (へブル人への手紙7章25節);
(5)リーダ、もしくは王としてのキリスト (へブル人への手紙2章10節) 
アロン (出エジプト記28章) 大祭司としてのキリスト(へブル人への手紙9章)
アロンの息子たち (出エジプト記28章) 信者である祭司としての教会 (黙示録 1章6節; ペテロの手紙第一 2章9節)
大祭司 (レビ記8章12節) 私たちの大祭司としてのキリスト (へブル人への手紙1章9節)
ボアズ (ルツ記 2章1節; 3章10~18節; 4章1~10節) 贖い主としてのキリスト (ガラテア人への手紙 4章5節; へブル人への手紙2章14~15節)
ナジル人 (民数記 6章2節) キリスト (マタイの福音書 12章46~50節)
ヨシュア (ヨシュア記) 私たちの救いのキャプテンとしてのキリスト (へブル人への手紙2章10節);
ヨシュアはモーセの後に来た。
(ヨハネの福音書 1章17節; ローマ人への手紙 8章3~4節; 10章4~5節; ガラテア人への手紙 3章23~25節);
ヨシュアは勝利へと導いた; (ローマ人への手紙 8章37節; コリント人への手紙第二 1章10節; 2章14節);
私たちが敗北で苦しんだ時、キリストはわたしたちの擁護者です(ヨハネの手紙第一. 2章1~2節);
キリストは私たちの受け継ぐものを割り当てる (エペソへの手紙 1章11, 14節; 4章7~11節)
ラハブ (ヨシュア記 2章1節) 信仰による救い (へブル人への手紙11章31節)
ルツ (ルツ記 4章5節) キリストによる救い (へブル人への手紙2章14~15節)
ヨナ (ヨナ書 1~4章) (1)遣わされた者としてのキリスト;
(2)死者の中からよみがえられたキリスト;
(3)異邦人に救いをもたらすキリスト

型としての物

皮の上着 (創世記3章21節) キリストは私たちの義となられた。 (コリント人への手紙第一 1章30節; 黙示録 19章8節)
箱舟 (創世記6章14節) キリストは御自分の民を裁きから避難させました。 (へブル人への手紙11章7節)
マナ (出エジプト記16章35節) キリストは屈辱を受け、救われる者たちが命を得るために体を差し出しました。 (ヨハネの福音書 6章38~40節; 6章49~51節)
岩 (出エジプト記17章6節) 恵みによる、聖霊を通しての命が与えられます。
(1)キリストは岩です。 (コリント人への手紙第一 10章4節);
(2)人々には全く価値のないものです。 (エペソへの手紙 2章1~6節);
しかし (3)恵みを通して与えられる命が特徴づけられています。:
(a)無料です。 (ヨハネの福音書 4章10節; ローマ人への手紙 6章23節; エペソへの手紙 2章8節);
(b)豊富です。 (ローマ人への手紙 5章20節);
(c)身近です(ローマ人への手紙 10章8節);
そして (d)人々は単に受け取るだけです。 (イザヤ書 55章1節).
幕屋 (出エジプト記25章9節) (1)聖霊を通して、教会は神の住処です。 (エペソへの手紙 2章19~22節);
(2)クリスチャンです。 (コリント人への手紙第二 6章16節);
(3)天にあるものの模型です。(へブル人への手紙9章23~24節)
あかしの箱 (出エジプト記25章10節) 素材はアカシアの木と金で、キリストの人間性と神聖を現わす型です。 (出エジプト記26章15節);
含まれているものを見るならば、箱はキリストの型です。:
(a)キリストの心には神の律法が入っています。(出エジプト記25章16節);
(b)主の民の荒野の食物です。 (出エジプト記16章33節);
(c)アロンの杖に象徴されるように、キリストはよみられたのです。 (民数記 17章10; へブル人への手紙9章4節).
そして (3)用途を見るならば、箱舟、特に贖いのふたは神の王座の型です
供えのパン (出エジプト記25章30節) キリストは神のパンです。クリスチャンの命を養い育てるのです。 (ペテロの手紙第一 2章9; 黙示録 1章6節)
燭台 (出エジプト記25章31節) キリストは私たちの光です。 (ヨハネの福音書 1章4, 9; 8章12; 9章5節)
亜麻布 (出エジプト記26章1節) 義 (黙示録 19章8節)
アカシアの木 (出エジプト記26章15節) 「砂漠の地から出る根」としてのキリストの人間性 (イザヤ書 53章2節)
垂れ幕 (出エジプト記26章31節) キリストのからだ (マタイの福音書 26章26; 27章50~51; へブル人への手紙10章20節)
銅の祭壇 (出エジプト記27章1~8節) 火の中に入るというのは裁きを示し、キリストは十字架において贖いとなられました。 (へブル人への手紙9章14節)
香の壇 (出エジプト記30章1節) キリストは私たちの仲介者です。 (ヨハネの福音書 17章1~26; へブル人への手紙7章25節)
今、私たちの賛美と祈りを通してキリストは神の座に就いています。
信者である祭司がささげる賛美と礼拝のいけにえの型です。
(へブル人への手紙13章15; 黙示録 8章3~4節)
洗盤 (出エジプト記30章18節) キリストは私たちを汚れから清め、「しみや、しわや、そのようなものの何一つない」とされているのです。(エペソへの手紙 5章25~27節)
そそぎの油 (出エジプト記30章31節) 聖霊の奉仕 (使徒の働き 1章8節)
若い牛、雄牛 (レビ記1章5節) 忍耐強く、耐え忍ぶしもべとしてのキリスト。 (へブル人への手紙12章2~3節)、 「死にまでも従われた」 (イザヤ書 52章13~15節; ピリピへの手紙 2章5~8節)
ひつじ、または子ひつじ (レビ記1章10節) 十字架の死に抵抗することなく、自己放棄したキリスト (イザヤ書 53章7; 使徒の働き 8章32~35節)
やぎ (レビ記1章10節) (1)罪人 (マタイの福音書 25章33; 41~46節);
(2)「そむいた人たちとともに数えられた」キリスト(イザヤ書 53章12節; ルカの福音書 23章33節)
土の器(レビ記14章5節) キリストの人間性
湧き水 (レビ記14章5節) 「いのちの霊」としての聖霊 (ローマ人への手紙 8章2節)
奉献物としてパン(レビ記23章17節) 教会(使徒の働き 2章1~4節; コリント人への手紙第一 12章12~13節)
アロンの杖 (民数記 17章8節) 復活されたキリスト
赤い雌牛 (民数記 19章2節) キリストのいけにえ
水 (民数記 19章7節) (1)聖霊 (2)御言葉 (ヨハネの福音書 7章37~39; エペソへの手紙 5章26節)
銅の蛇 (民数記 21章9節) キリストは私たちのために罪になられました。 (ヨハネの福音書 3章14~15; コリント人への手紙第二 5章21; マタイの福音書 27章47節)

儀式、行事、制度の型

過越し (出エジプト記12章11節) 贖い主キリスト (ヨハネの福音書 1章29節; コリント人への手紙第一 5章6~7節; ペテロの手紙第一 1章18~19節)
全焼のいけにえ (レビ記1章3~17節) 信じる者に代わってキリストが神に完全に御自身を明け渡しました。 (へブル人への手紙12章2~3節) そして、罪人ために罪となられ、御自分を無とされたのです。 (コリント人への手紙第二 5章21; ピリピへの手紙 2章6~8節)
なだめのかおりの火によるささげ物
(レビ記1章9節)
キリストには御自身の中に完全性を持ち、御父のみこころのために働く愛なる献身的な思いがあるのです。
和解のいけにえ (レビ記3章1節) キリストは
(1)平和(和解)となられ (コロサイ人への手紙 1章20節);
(2)平和(和解)を語り (エペソへの手紙 2章17節);
そして (3)私たちの平和(和解)となられたのです。 (エペソへの手紙 2章14節)
罪のささげ物 (レビ記4章3節) クリスチャンの罪を負われたキリスト (コリント人への手紙第二 5章21節; ペテロの手紙第一 2章24節)
罪過のためのささげ物 (レビ記5章6節) キリストは罪と罪過のための唯一ささげ物であり続ける方です。(ローマ人への手紙 8章3~4節; ヨハネの手紙第一 1章7節)
過越しの祭り (レビ記23章5節) キリストは私たちの過越し、私たちのいけにえです。 (コリント人への手紙第一 5章7節)
種を入れないパンの祭り (レビ記23章6節) キリストとのクリスチャンの交わりはキリストの贖いと聖い歩みにおいて、完全に祝福されたものになっています。
その目的は、最初に贖い、次に聖い生き方です。
(コリント人への手紙第一 5章6~8; コリント人への手紙第二 7章1; ガラテア人への手紙 5章7~9節)
初穂の祭り(レビ記23章10節) 復活は最初にキリスト、キリストが来られる時、キリストにある死者が、まず初めによみがえり、次に、生き残っている私たちが引き上げられるのです。
(コリント人への手紙第一 15章23節; テサロニケ人への手紙第一 4章13~18節)
週の祭り (レビ記23章16節) 教会を形作られるために聖霊が降りてきました。
その理由は教会の中に悪があり、パン種として現わされています。
(マタイの福音書 13章33節; 使徒の働き 5章1~10節; 15章1節)
ラッパの祭り (レビ記23章24節) 将来、散らされていたイスラエルが集められます。
(イザヤ書 18章3節; 27章13節; ヨエル書 2章1~3章21節)
安息日 (民数記 15章) 神にある安息 (へブル人への手紙3~4章)

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